自由律俳句で想像力は刺激できるか

せきしろさん × ピース又吉さんの本に感化されました。素人がひたすら淡々と、自由律俳句をつづってみます。言葉から、イメージや情景がブワッと広がるとうれしいです。

2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

自由律俳句その287

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 開口一番無視しただろと詰められる 優先席に鞄を置いてこっちを振り向いた

自由律俳句その286

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 蚊に好かれる体質だと告白されて三歩下がる 素振りを褒められた部長の置き傘が増えた

自由律俳句その285

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 フカヒレだと思い込めばそれっぽい味になるよ 微妙な会釈に何となくの会釈で返す

自由律俳句その284

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 手を洗わない正当性を説明されても 役員車のナンバーを覚えるというミッション

自由律俳句その283

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 手が触れて始まる恋を全面否定 少食の同僚に勧めた結果にたじろぐ

自由律俳句その282

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 ベストとシャツ両方のボタンが飛んだらしい 渡された万年筆がニチャニチャする

自由律俳句その281

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 泣いてる女子にハンカチを拒否されている 痛風宣言直後の注文が大ジョッキ

自由律俳句その280

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 小銭だけしか持たないという意思表示 苗字のはじめ二文字で返事している

自由律俳句その279

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 赤だけ切れた三色ボールペンを月末に譲渡 複数予約して全て引っ張れという指示

自由律俳句その278

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 天井に音楽室のような穴は見当たらなかった 行きつけの居酒屋で毎回名前を聞かれている

自由律俳句その277

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 微妙な大きさの魚拓が机に貼ってある 総務に鞄を縫ってくれないかと頼んでいる

自由律俳句その276

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 昼食で遠出しすぎて走って帰る オフィス内で三回蚊に刺されている

自由律俳句その275

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 出席保留のまま別の予定を入れている ネオンに挟まれたおでん屋が一軒目らしい

自由律俳句その274

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 確かに部長は道端のガムの方に誘導された 革靴の中の汗の量を証明してくれなくていい

自由律俳句その273

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 艶やかな顔で徹夜明けをアピールしている 三つ目以降の効能は忘れたが温泉帰りらしい

自由律俳句その272

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 二十歳になる息子をまだチビと呼んでいる 突然家族写真じゃなくなった年賀状の理由

自由律俳句その271

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 出席者全員を馬にたとえる気らしい 昨日の再利用の爪楊枝を机から出してきた

自由律俳句その270

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 最終的に五人にコピー機を譲ったようだ 踏まれた痕がきれいについた革靴

自由律俳句その269

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 机の上のミニカーに全て名前をつけている と部長が言ってたぞという怒られ方

自由律俳句その268

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 カフスに自社のロゴがチラッと見えた 焼却場の鼠を夢の国の使いと呼んでいる

自由律俳句その267

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 国道か県道かが解決するまでは休憩時間だ 怖いわりにゴキちゃんと呼ぶ係長

自由律俳句その266

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 パンで歯が欠けたというのが欠勤の理由 ゴルフのスコアをつける鉛筆しかない

自由律俳句その265

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 肉塊を見て興奮する人の気持ちがわかるそうだ 内ポケットから出てきた櫛に少し引く

自由律俳句その264

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 出されたお茶の味も色も薄いが飲み干す 会社の歯科室の匂いがたまらないらしい

自由律俳句その263

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 机の裏を掃除するのを怖がっている 瞼に黒目を描く作戦は分が悪いと思うのだが

自由律俳句その262

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 決済権だけ剥奪されたらしい 敷地内で育てられたトマトが変に毒々しい

自由律俳句その261

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 詳しくは言えないが悪口だったよ スベった後の自己フォローでスベっている

自由律俳句その260

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 課長から飛んできた口角泡が睫毛に乗った 席引越のダンボールに「俺の」と書いてある

自由律俳句その259

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 コンビニ弁当へのクレームに同行しろと言う 的確な反論に漫画のような口を開けている

自由律俳句その258

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 自称ワンピース博士の部長がルヒィと発音 日曜と祝日が重なった日の翌日は暴言が目立つ