自由律俳句で想像力は刺激できるか

せきしろさん × ピース又吉さんの本に感化されました。素人がひたすら淡々と、自由律俳句をつづってみます。言葉から、イメージや情景がブワッと広がるとうれしいです。

2015-01-01から1年間の記事一覧

自由律俳句その257

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 ソムリエみたいですねの一言を待っているようだ 酔っ払ってかけた電話の代償がでかすぎる

自由律俳句その256

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 生ビール小も選択肢に入れてくれ 退職相談の寸前に褒められ始めた

自由律俳句その255

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 出されたお茶が熱くて商談が耳に入らない そうだ京都行こうのトーンで昼食に誘われる

自由律俳句その254

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 カーテンを体に巻きつける大人を久々に見た 社用車をぶつけたというのが結論のようだ

自由律俳句その253

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 まずは動物占いで距離を詰める算段らしい お年玉を「としだま」と言う上司が恋に落ちた

自由律俳句その252

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 優先席に突進していく耳が悪魔っぽい 浅い指示だ

自由律俳句その251

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 三日履き続けた靴下をクリスマスに見せられても 結局焼き肉に誘導される

自由律俳句その250

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 今度飲みにいこうの今度をしつこく聞いてくる 触れてはいけないっぽい染みがスーツに

自由律俳句その249

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 出戻り用の部署をつくり始めた ノー残業デー提唱者のさっそくの残業申請

自由律俳句その248

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 十年に一人の逸材からの内定辞退電話だった 来世で会うつもりはない

自由律俳句その247

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 披露宴での泣き所がおかしい 穴が開くほど見つめているが誤植だ

自由律俳句その246

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 背中側から見た部長の五郎丸ポーズが切ない ベルトのバックルに米粒がついた経緯の想像

自由律俳句その245

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 一年目をガキと呼ぶ三年目 眼鏡が明らかに作為的なずり落ち方をしている

自由律俳句その244

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 夜食の出前が重すぎる 紳士で有名な課長のハンカチが汚い

自由律俳句その243

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 政治のネタを出したが最後帰るのは朝 Fix窓との格闘時間が長すぎる

自由律俳句その242

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 何の唐揚げか教えずに部長に回した サスペンダーに頼りすぎてハイウエスト

自由律俳句その241

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 安いからと市バスに変更して遅刻 髪切りましたねと断定しているが切ってない

自由律俳句その240

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 顧客に紹介された名前が微妙に間違えている フライングだがそのまま乾杯に踏み切った

自由律俳句その239

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 忘年会で「これ飲んでみる?」を断られた つまみにフォアグラを買って怒られている

自由律俳句その238

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 千鳥足の先輩より先に吐いている 部下の悪口を言う時はなぜか標準語

自由律俳句その237

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 PCの壁紙がセクハラに該当したらしい 急かした本人が契約書を置き忘れている

自由律俳句その236

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 黒目が大きく見えるカラコンにハマる課長 謝罪が必要になると巧みに逃げる

自由律俳句その235

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 エレベーターに入るとかっこつけたがる 眼鏡を曇らせながら言われても説得力がない

自由律俳句その234

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 グラスの口紅を毎回拭き取る親指が朱 コーラは瓶じゃないとが口癖の部長が育休中

自由律俳句その233

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 こんな時に何だが火を貸してくれ 説教の前は煙がしみた目をする

自由律俳句その232

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 再び天気の話題に頼る 命綱の手すりから離れた満員電車にて

自由律俳句その231

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 中締めの挨拶を心待ちにしている あえて離れた車両の新幹線を予約した

自由律俳句その230

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 襟にコントみたいなキスマークがついている 仮病がばれた時の言い訳が秀逸

自由律俳句その229

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 引出しを乱暴に閉めた結果が漫画並みの包帯 会社携帯の番号すら教えてもらえなかった

自由律俳句その228

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 仕込みの国旗がスーツの袖から覗いている 座敷だと伝えておかないという報復