自由律俳句で想像力は刺激できるか

せきしろさん × ピース又吉さんの本に感化されました。素人がひたすら淡々と、自由律俳句をつづってみます。言葉から、イメージや情景がブワッと広がるとうれしいです。

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

自由律俳句その342

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 希望を聞かれて提案したメニューが嫌がられる 新しい革靴の痛さについて約三十分

自由律俳句その341

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 つぶらな瞳をプレゼンのどこで使うのだ 席の後ろを通る時に毎回背中に当たってくる

自由律俳句その340

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 逃したはずのエレベーターが開いてビビる 昨日の昼飯を思い出すまで話しかけるなとさ

自由律俳句その339

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 仕事でも見たことない剣幕で注文している 一番に到着したのが失敗だった

自由律俳句その338

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 禅問答みたいな答えだが満足したようだ 風紀委員の初回遅刻で開幕

自由律俳句その337

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 手柄の横取り王として名を馳せてきたそうだ 週刊ポストを読みながら業務指示を出している

自由律俳句その336

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 まさかそのあだ名まで受け入れるとは いや明らかにけなされているのだが

自由律俳句その335

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 昨日の夕食より顧客状況を共有してきなさい ゴミ箱の位置が変わって激怒している

自由律俳句その334

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 タクシーの同乗者もしゃべってくれない 掃除直後の便器の使用を阻まれる

自由律俳句その333

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 耳に手を当ててわかりやすく盗み聞いている 眼鏡を曇らせる芸を覚えたらしい

自由律俳句その332

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 斜め向かいの席からの鼻歌が耳障りだ 強いて言えば茶色系のスーツに属すだろうか

自由律俳句その331

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 最後まで下の名前も年齢もわからなかった 捨て案の第三案を絶賛された

自由律俳句その330

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 立ち見が出る程の人数でプレゼンに臨んできた マッチポンプの釈明を求められている

自由律俳句その329

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 BCCで送ったメールに返信される 墓場まで持っていく情報が幼稚すぎる

自由律俳句その328

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 超高層オフィスで呼吸困難になったらしい あの距離から笑顔のままやってくる係長

自由律俳句その327

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 役員の勇み足で提案情報が漏れる漏れる すぐやりますの返事から五日経った

自由律俳句その326

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 一周回ってリーゼントで攻めてきた 会計時に財布とこっちを交互に見てくる

自由律俳句その325

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 机上の空論のみで飯を食っている人だ 受付さんとの恋模様はもう聞き飽きた

自由律俳句その324

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 目が合ってないフリがばれている 発言権が強い人強い人へと流れていく

自由律俳句その323

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 五秒黙って出てきた喩えが小学生並み 顧客の我まま度に比例して快感が増すそうだ

自由律俳句その322

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 印刷直後の紙の匂いを求めているらしい 秘書の立ち位置で調整してくる男だ

自由律俳句その321

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 インク交換時だけいてくれるとありがたい お洒落な隠語で下ネタを言わないで

自由律俳句その320

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 引用した格言が微妙に間違えている 隣のテーブルを使うほど注文していたとは

自由律俳句その319

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 普段は無口だが見積り交渉時だけ早口 いい店を知っている後輩をなじっている

自由律俳句その318

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 平均年齢が四十代後半の女子会 雨の日の風情を語る課長の目線

自由律俳句その317

今日も、素人が自由律俳句(サラリーマンシリーズ)をつづってみる。 詩吟風に辞令を読むのは自粛したようだ 暖簾をくぐる手の年季が違う