今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 自宅パソコンのウイルスを持ち込んだようだ 阪神が勝った翌日のランチに期待

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 通勤電車で見かけて車両を変える 少し大きめの文字で出力すると怒る

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 年明け出社日にＧＷの予定を聞かれても 焼肉の誘いへの返事は早い

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 急いで閉めたエレベーターに役員が挟まる 「おつかれさま！」で始まる上司のメール

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 変なプレイを懇願されている場面に遭遇する 今日もシャツの袖口が黒い

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 掃除のおばちゃんに息子と呼ばれている 料亭会食の日はタッパ持参

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 警備員さんとＬＩＮＥを交換している 来客用コーヒーを自分で入れる部長の背中

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 直帰報告はいつもショートメール そうか昔うちの会社と何かあったんだな

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 老眼を心配すると怒る 異動という単語への反応が尋常ではない

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 リバーシブルのスーツに挑戦中らしい 満員電車肯定派の意見を真剣に聞く

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 訂正印だらけでどれが本物かわからず 出社時は毎朝ジャムパンを携えている

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 口が軽いというのが異動理由らしい カタカナの肩書が長すぎて名刺が窮屈

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 年度末は風邪を引く予定だそうだ 稟議回付の順番を間違えて振出しに戻る

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 避難訓練皆勤賞で表彰されたらしい 「むつかしい」という発音はこれで三人目

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 折り畳み傘携行でヒーロー扱い 常に施錠してある会議室に今日も挑む

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 部下が役員の右腕だと紹介されている 松葉杖を抱えて走っていた目撃情報あり

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 アリバイ協力のお礼が地方のキーホルダー 他人の入館証を借りた処分が重すぎる

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 iPadケースを経費で買っている 浮気調査の報告書が会社メールに届く

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 社内放送の呼び出され常連が昇進した カラーシャツの汗じみを勲章だとのたまう

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 顧客ビルの手前二十メートルから急に激走 新幹線派の部長にごまをすっている

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 出張費で貯めたマイルを自慢してくる すぐに愛人だと決めつける癖がある

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 Ｔシャツのバックプリントがバレる かなりの確率で迷惑メールフォルダに届く

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 重い鞄は全てパソコンだと思っている 上司のあとの洋式トイレの隣に入る

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 ジッポーのうんちくが始まった 結婚指輪の跡を消すための日サロらしい

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 地下の秘密基地説は覆ったようだ 任侠映画でしか見ないようなシャツ

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 「給料泥棒」の英訳を知りたがっている 突然の乾杯挨拶指名なのに原稿が出てきた

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 机の鍵を保管しているロッカーの鍵をなくす 電磁波カットのメガネに興奮するらしい

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 経費で落ちるかという悶着電話が長い 貼るカイロが透けている

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 逆チョコの中身に文句をつけられる 今夜は謝罪のプロフェッショナルと会食だ

今日も、素人が自由律俳句（サラリーマンシリーズ）をつづってみる。 アピール用の汗は拭かないらしい 十人ランチの予約を断られる